あん餅雑煮について 香川県風
我が家ではあん餅雑煮を正月は食べることになっている。
香川県由来である。ただ、香川風なのかというと異なる点が出ていると思う。
まあ、そもそも香川でも家によって異なると思うのでそれはそれでいいと思ってる。
私自身は、香川生まれでも育ちでもない。
亡き父が香川生まれで成人するまでは香川で育った人である。
で父が退職する前後に、あん餅雑煮を食べると言い出し、店で売っている
あん餅は、餅の部分が柔らかいタイプだけなのので、普通の餅の中に餡が入っている
餅を作ると言い出した。
ということで、餅つき機を買ったのである。姫路のリサイクルショップの新聞広告に
餅つき機が載っていたので、リサイクルショップに買いに行ったことを覚えている。
たぶん、それまで長年白餅の雑煮で何も言わなかったのに年を取って急に言い出したのはふるさと回帰の思いが父に生まれたのかなと思っている。
この餅つき機はあまり長持ちしないで新しいやつを数年後に買ったのですが、それを今でも使っている。
で、いまだに父の思いを尊重して、我が家ではあんもち雑煮を作っているのです。
父のこだわりはあん餅で雑煮を作るの1点のみで、いわゆるスープや具にはこだわり
ませんでしたので、あん餅を入れることだけにこだわっている。
あと、父のこだわりはあん餅のなかに入れる餡ですが甘すぎない餡が好みで、
いわゆる回転焼きの店の餡を買うのを好んでいました。
これは、餡をメインで食べる回転焼き=今川焼き?では餡の甘さは控えめになるから
なのかなと想像している。
2駅ほど離れたショッピングモールの回転焼きの店の餡を買いに行ったものです。
私の代になってからは姫路・御座候の期間限定の餡 「晴れつぶあん」340円
を使用しています。
ということで、レシピ公開
1 餅は普通の餅つき機で餅をつきます。1.4kg
2 餡は姫路・御座候の「晴つぶあん」 500g 340円
3 だいたい、大きなあん餅が15個と白もちが数個つくれる。
あん餅は男料理なので大きくなる。
4 普通に雑煮を作って入れる。
で、香川県で本当にあん餅雑煮が今でも食べられているのかというと正直疑問です。
法事で香川に行って、下の世代(いとこの子)で世帯を持っている人の何人かに
尋ねたが食べていないとのことであった。
おそらく昭和20年代から40年代ぐらいまで食べられていたけどそれ以降は
すたれているのではないかと思う。
WEB上の情報では、1 白味噌(それも秋に作るとか)2いりこだし 3あん餅
で白味噌を作って、あん餅を作る。この2点の作業が必要であるがそれをしているの?
って思うのだ。でもう一つの傍証として21世紀に残したい香川ということで1999年から2002年にかけての四国新聞のWEBページがある。残したいってわざわざ書くのはその時点で残らない可能性が高い、もしくはすたれているってことだ。